4/1(土)よりNIPTを開始いたします
2023年3月に日本医学会より、NIPTの連携施設として認定されました。
臨床遺伝専門医・指導医、認定遺伝カウンセラー®が担当し、事前のカウンセリングから検査結果説明まで、すべて当院で行います。
NIPT(お母さんの血液を用いた出生前遺伝学的検査)
NIPTというお母さんの血液を用いた出生前検査(NIPT)は、これまで限られた認定施設のみで行われていましたが、2022年7月より基幹施設が中心となり、そこに連携する施設もNIPTを実施できる体制となりました。
当院は、基幹施設を昭和大学江東豊洲病院として、連携施設の認定を受けNIPTを実施します。
出生前検査認証制度とは
出生前検査認証制度等運営委員会が、妊婦等に対する出生前検査の正しい情報の提供及び認証機関における受検を推奨するために、NIPT実施医療機関や検査分析機関に対する認証を行っています。
2022年2月に「NIPT等の出生前検査に関する情報提供及び施設(医療機関・検査分析機関)認証の指針」が公表され、認証施設の基準が設定されました。
ガイドラインでは、基幹施設と連携施設を認証施設としています。
基幹施設 | 施設内でNIPTの実施と検査後の妊娠帰結までに必要となる全てに対応可能である施設。(大学病院や総合病院などが多いです) |
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連携施設 | 基幹施設と密接な連携を取り、遺伝カウンセリングや陽性の結果の妊婦に対するその後の対応について、基幹施設による支援の下でNIPTを実施する施設。 |
連携施設の主な審査の基準は、妊婦さんを守るために以下の高いハードルを設けています。
人的要件
- 1. 出生前検査、特に13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーについて、自然史や支援体制を含めた十分な知識および豊富な診療経験を有する産婦人科専門医が、常時勤務していること。
この産婦人科専門医は臨床遺伝専門医であること、もしくはNIPTを含めた出生前検査に関する研修の修了認定を受けていること。
※暫定連携施設においては、周産期専門医が常時勤務であることが要件。 - 2. 連携する出生前コンサルト小児科医を選定すること。
出生前コンサルト小児科医について
日本小児科学会では、NIPTをはじめとする出生前検査、検査を受けるべきかどうか悩む妊婦や検査を受けた妊婦の相談を受けることができる小児科専門医を出生前コンサルト小児科医として認定しております。
施設要件
- 1. 原則妊婦健診と分娩の管理に対応している施設であること。
- 2. 非分娩施設においては、基幹施設との連携の下で適切な周産期管理が可能であると基幹施設が判断し、下記のどちらかを満たす場合。
・(1)通常診療として、妊娠後期まで妊婦健診を行っている。
・(2)臨床遺伝専門医および超音波専門医の資格を有する産婦人科専門医が常時勤務。